【耐震性】耐震性を高めた家づくりを考える「JAS材について、知っておきたいこと」① 浜松|浜北|磐田
「耐震、ZEH、長期優良住宅」の性能を兼ね備えた家づくりで子どもたちの未来づくり、持続可能な地域づくりへの貢献を目指すスリースターズハウスです。
家の性能の一つである耐震性。その性能を形づくるために使われる木材は家の骨格(構造)となるため、品質が確かなものを使ってほしい、というこだわりの声も聞かれます。
そこで今回は、木材の品質確認のしくみであるJAS材について。家づくりの勉強で参考にしていただきたい動画をご紹介すると共に、そちらに出演されている建築家のアトリエフルカワ一級建築士事務所(https://a-furukawa.com/)代表の古川泰司氏へ、JAS材に関するお話をお聞きすることができました。専門的な内容をとても分かりやすくご説明していただけましたので、ぜひみなさんご一読いただければと思います!
(参考)古川さんがJAS構造材について分かりやすく解説しています。
「設計者から見たJAS製材品」はこちら>>https://jas-kouzouzai.jp/feature/10_index_detail.php
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Q.古川さん、こんにちは!こちらの動画でJAS材の検査方法がとても分かりやすく理解できました。ところで、こうした木材の品質確認の制度はいつからあったのでしょうか?
A.そうですね、そもそも何で?というところからお話していきますね。
説明の前提として、みなさん世界で最も古い木造建築をご存知ですか?それは、1300年前につくられた法隆寺です。今のように、JASが無いそんな時代に日本ではすごい木造建築がつくられていたんですね!では、当時はどうやって木材の品質を見ていたのか?それは、大工の棟梁がやっていたんです。棟梁が建築で使う木材を1本1本叩いて乾燥の程度はどうか、といったことを確かめていました。そういった目利きでやっていたことが、木材の品質制度の始まりということなんです。
写真:畑拓
Q.大工さんの技術力が木材品質そのものだったということですね。その後はどういった流れになっていったのでしょうか?
A.時間と共に手刻みからプレカットに時代が変わっていきました。最初は5%ぐらいのプレカットの普及率が、その後30年くらいかけて95%くらいになっているというのが現状です。「俺が建てる家は、腹を括って責任を負うぞ」という気概のある目利きの大工さんが減るということにもつながりました。
そうなると「誰が品質を見える化するのか?」ということになるわけです。こうした流れから、目利きの大工さんに代わって木材の品質を確かめる手段として生まれたのがJAS品質表示制度ということになります。
古川さんのお話は次回へと続きます!お楽しみに。
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