どんな所でも住み慣れることによって、居心地が良くなるという表現で使われる「住めば都」。みなさんはどんな時にそのような感覚を味わいますか？

今回は、高性能な事務所を木造で建築された株式会社カワイさん（静岡県磐田市）から、この冬の室内温熱環境や、過ごしてみた感想をお聞きすることができましたのでそちらをご紹介したいと思います！

株式会社カワイさんの事務所は、断熱性、気密性、耐震性を高めた性能で計画されており、その内容は木造住宅にも応用できるものです。では、実際の計測データを元に、解説をお伝えします。

2023年12月のデータです。

＜解説＞
・今回注目していただきたいのは、2階です（40坪）。大広間は、20坪で8畳用エアコンのみ。エアコンはOFFで17.9度です。

＜感想＞
昨年（2022年）より今年（2023年）は、湿度、温度の数値を安定させるための操作に（エアコンなど）のストレスがなく、慣れてきた感じがしています。数値の安定感によって、体感もずいぶんと変わりました。これは断熱材が適度な状態に保たれているからかもしれませんね。他は、加湿がしやすくなったことも変化の特徴です。
「家が馴染んできた」という表現を耳にしますが、断熱材への熱の吸収が馴染んだ、そんな気がします。もし、同じように高性能なお家で暮らしている方がいらっしゃったら、みなさんの実感をコメントでいただけたら嬉しいです。

いかがでしたでしょうか？

「住めば都」の意味にあるように「住み慣れる」という一定の時間を減ることで、人間だけでなく建材を含めた家そのものも馴染んでくるということがとても良くわかった気がします。ぜひ住まい手のみなさまには、住んでからこそアクティブに家を関わっていただきたいと思います。