【3SH】大工さんと学ぶ!「木造住宅構造勉強会」ってどんなもの?② 浜松|浜北|磐田
家づくりで子どもたちの未来づくり、持続可能な地域づくりへの貢献を目指すスリースターズハウスです。「耐震、ZEH、長期優良住宅」の性能を兼ね備えた家づくりに役立つ情報を発信しています!
前回は「木造住宅構造勉強会」開催のお知らせと内容をお伝えしました。(http://3stars-h.com/archives/662)
そして、今回は勉強会を企画主催された担当責任者である株式会社カワイの氏原様へインタビュー。勉強会を企画した理由などを詳しくお伺いしました。早速ご紹介したいと思います!
Q.「木造住宅構造勉強会」を企画した理由は?
A.2025年4月に建築基準法が改正され、4号特例がほぼ廃止されます。それによる影響への対策が目的です。具体的には、これまで木造住宅で構造検討していない工務店さんで、構造計算をしたことがない方がその感覚でプランを書いて計算に回すと、家づくりが進められなくなる場合が出てくるのです。そうなると、お施主様は「プロが書いた間取りなのに、やり直しになるの?」と工務店さんへ不信感をもつのではないでしょうか。そうした事態を未然に防ぎ、将来建築に携わる人材育成につなげるために今回の勉強会を企画しました。
Q.この勉強会では、どんな学習ができるのでしょうか?参加者のターゲットはどんな方ですか?
A.木造住宅構造勉強会は、全6回で約半年間の計画です。宿題もあります。対象は、工務店さんの営業、設計、施工(監督さん)で、3人の方が揃って受けて欲しいです。特に営業担当の方はぜひとも参加してほしいです。(営業や設計を兼務されている社長も歓迎です!)お客様への説明役を担う方ですので、根拠を理解してお話ができると安心や信頼につながるはずです。
最終ゴールは、日頃から構造計算を業務に取り入れている工務店さんが設計するプランのように、お客様のヒアリングで作る基本プランを考える時から構造上無理のないものを形にする力が身に付くようになることを目指しています。意匠設計にこだわりたい場合でも、構造面で無理をせず耐震等級3が成り立つようまとめていける力が備わるイメージです。骨組みがシンプルで強い建物がつくれるよう、基本の「き」から学んでいただきたいと思います。
Q.氏原さんの構造に関する想いをお聞かせください!
A.無理やり耐震等級3を取ろうとして大きな梁を入れて検討するプランが見受けられますが、それはコストアップになります。初めから構造を理解してプランを作ることができれば、そうしたことが避けられますので、勉強会の内容がきっと役立つのではないのでしょうか。
ご参加頂く方で、許容応力度計算を日頃からやっている方にとっては答え合わせになります。また、まだ経験が少ない方にはご自身の計画する建物が許容応力度によって取得する耐震等級3が当たり前となるようなお手伝いになればと思っています。意匠と構造設計が別物では無く、1つのものとして理解できる機会になればと思います。
構造がしっかりしている建物は骨の形がシンプルです。そうした建物は自分の世代だけでなく次の世代に引き継いだときにも負の資産になりにくいと考えています。ぜひいい家づくりをしたいと志す方にご参加いただけたら嬉しいです。私たちも精一杯サポートさせていただきます。
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